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下水道は、汚れた水をきれいにして自然にかえしたり、街を浸水から守ったりするなど、環境を守る役割の一端を担っています。それは地下に張り巡らされた下水道管から浄化センターまでスムーズに汚水が流れてこそ、その機能が十分に発揮されるものです。しかしながら、その下水道も正しい使い方がされていないと、その役割も十分に果たせなくなってしまいます。

流せないもの

■ ゴミや油は詰まりの原因になります!

下水道にゴミや油を流してしまうと、下水道管の中で固まってしまい、詰まりや悪臭の原因となってしまいます。野菜くずなどは生ゴミとして、油は古新聞に吸わせたり、固める製品を利用して、燃やすゴミとして捨てましょう。

■ 灯油や薬品は危険です!

灯油や薬品を流してしまうと、施設を傷めたり、爆発を起こしたりしてとても危険です。また、浄化センターで水をきれいにするために活躍している「び生物」にも悪い影響を与えてしまいますので、それぞれ市町村が定めた適切な方法で廃棄をお願いします。

■ トイレにトイレットペーパー以外のものを流さない!

紙おむつやタオルなどの異物を流すと排水管の中で詰まったり、下水道施設の機械を故障させる原因となります。トイレではトイレットペーパー以外の溶けない紙などは流さないようにしましょう。


■ 雨水ます(道路側溝等)に汚水を捨てないでください!!

熊本市では多くの地域で汚水と雨水を別々の管で流す分流式下水道を採用しています。したがって、生活排水を雨水排水と同じように道路側溝等に流してしまいますと、腐敗して悪臭の原因となり害虫等を誘引するだけでなく、汚水が河川に流れ込み、公共用水域の水質汚濁にもつながってしまいます。※こうした行為は法律による処罰の対象となることがあります。

正しく使わないと・・・

■ 雨水ます(道路側溝等)に汚水を捨てないでください!!

下水道に流された油脂分は下水道管の中で冷やされて固まってしまいます。アパート・マンションなど建物中で詰まれば汚水が逆流して室内に噴き出す恐れもあります。またその清掃には多額の費用がかかる場合もあります。下の画像は正常なマンホール(左側)、油が詰まってしまい汚水が流れなくなってしまったマンホール(中央)、管内が詰まって行き場のなくなった汚水が道路上にあふれ出た様子(右側)。詰まった場所によっては建物内でも起こりうることで、悪臭が漂い、非常に不衛生です。